トキ【朱鷺、鴇】 コウノトリ目 トキ科 

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朱色の皮膚が露出している顔、トキ亜科特有の下方に湾曲したクチバシ(黒色。ただし先端は赤い)、後頭部にあるやや長めの冠羽が特徴である。全身は白っぽいが、翼の下面が朱鷺色(濃いピンク)をしている。また、春から夏にかけての繁殖期には首すじから黒い分泌物が出て、これを体に塗り付けるため頭から背のあたりが灰黒色になる。体長は約76cm、翼開長は約130cm。脚も頭と同様に朱色で、虹彩は橙色。幼鳥は全身灰色で、頭部が黄色である。

かつて日本では北海道南部から九州北部まで広く分布し、海外でもロシア極東(アムール川ウスリー川流域)、朝鮮半島台湾中国(北は吉林省、南は海南島、西は甘粛省まで)と東アジアの広い範囲にわたって生息しており、18世紀・19世紀前半まではごくありふれた、むしろ個体数の多い鳥であった。

しかし、いずれの国でも乱獲や開発によって19世紀から20世紀にかけて激減し、朝鮮半島では1978年板門店、ロシアでは1981年のウスリー川を最後に観察されておらず、日本でも2003年に最後の日本産トキ「キン」が死亡したことにより、トキが生き残っているのは中国のみとなった。

現在中国に生息している、またかつて日本に生息していたトキは留鳥(ただし、日本海側や北日本から、冬は太平洋側へと移動する漂鳥もいた)であるが、ロシアや中国北部、朝鮮半島など寒冷地に生息していたトキは渡りを行っていたとされる。

クチバシを湿地田圃などの泥中にさしこみ、ドジョウサワガニカエル昆虫などを捕食する。鳴き声は「ターア」「グァー」「カッ カッ」など。サギは首を曲げて飛ぶが、トキの場合は首を伸ばしたまま飛ぶ。

通常は数羽から十数羽程度の群を作って行動するが、繁殖期には番(つがい)か単独で行動する。マツコナラな どの木に、直径60cmほどの巣を作り、4月上旬頃に3〜4個の淡青緑色の卵を産む。抱卵は雌雄交替で期間は約1ヶ月。繁殖期のトキは非常に神経質で、巣 に人間や天敵が近付くとすぐに営巣を放棄してしまうが、一方で幼鳥の頃に親鳥とはぐれるなどした個体はよく人に慣れ、『キン』などは素手で捕獲されたほど である。

前述の通り、トキは繁殖期の前に頸側部からの分泌物を水浴びの後などに体に擦りつけ、自ら「繁殖羽」の黒色に染める。トキの頸部の皮膚は黒色で、こ の物質はそこから剥離するようである。トキ特有のこの羽色の変化は極めて異例であり、原理が解明されるのは20世紀も後半に入ってからのことであった(ロ シアの研究者が1891年に既に発表していたことが後に判明)。


<wiki pedia>


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このページは、2008年1月17日 10:40に書いた記事です。

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